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The inside story ofWhile you were...





(MORE PICTURES OF While you were)

2000年4月27日〜11月2日、オーストリア北部のWelsという街で「ZEIT(時間)」という文化イベントが開催されました。“While you were...”は、アルスエレクトロニカセンターのサポートを受けて、この展覧会の出入口にセンソリウムが設置したインスタレーション。 新しいプロジェクトです。

入り口正面の壁には、展覧会が始まった瞬間からカウントアップをつづけている、様々な事象の数値情報が、プロジェクションされています。

展覧会の来場者は入場時に、バーコードの入った小さなラベルを入手。 それぞれのペースで会場内をめぐった後、 出口でそのバーコードをスキャニングすると、「あなたがこの会場にいる間に....」という言葉ではじまる一枚のレシートがプリントされます。そこには、このページの下に載っているような、様 々な数値情報が示されています。

“While you were...”は、自分の時間と、今この瞬間に世界を流れている様々な別の時間の間を繋ぐ、小さな試みです。

来場者が手に入れる小さなラベル
size: 56×25mm








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※既にセンソリウムのニュースレターの送付登録をしている方もどうぞ。アナウンスメールとは別のお楽しみです。




While you were...
RECEIPT
:
 

これが出口でプリントされる、レシートです。(原寸大)





Summaries/comments on the data
※以下セル中の数字は、このページが開かれてから現在までの情報です。

およそ 種の生物が地上から姿を消し...

国際連合広報センターが発行した「国際人口開発会議+5」(1999)によると、年間27,000種以上の動物種、あるいは植物種が絶滅しているという。ちなみにこの速さと規模での絶滅は、6500万年前の恐竜絶滅以来起こったことがないという。

機の飛行機が空へ飛び立ち...

ある世界主要空港の概要資料(International Civil Aviation Organization http://www.icao.org/ の1995年統計が原典)に記載されていた各空港の発着回数をすべて足して2で割ると、年間7,739,700回の離陸があったことになる。しかし実際の数字は、さらに大きなものだろう。小さな空港の数字や貨物便の数字も、これには含まれていない。

対人地雷が つ撤去され...

WWWで、 http://www.landmines.org/GlobalCrisis/MineFacts/index.htm などを見つけたが、除去数はわからず。絵本「地雷ではなく花を下さい」(吹浦忠正/難民を助ける会副会長 http://www.aarjapan.gr.jp )の解説部分に、年間10万個の地雷が除去されているという旨の数字を発見。

ヨーロッパは北東へ mm動き...

厳密に言うと、同じヨーロッパでもエリアごとに異なる動き方をしているようだ。ちなみにドイツは北へ0.1mm/yearと、ほとんど動いていない様子。同じユーラシアプレート上でも、中国付近は南東へ、ヨーロッパは北東へ動いているなど、発見が多く面白い。こうしたデータはGPSによって、あるいは遠い星からの電波を地上2地点のアンテナで同時に観測して到達時間の差分から距離を算出する「VLBI」などの測量方法でとられているという。( http://lupus.gsfc.nasa.gov/plots/maps/gif/World_Wide_Totals.gif
おまけ:その他、たとえば大西洋は年間2cmほど広がり、太平洋プレートは年間5cmほど北へ動き、北米とヨーロッパはコロンバスがアメリカに着いた年(1492)からおよそ15m離れ、ギリシャ列島は年間40mmほど他のヨーロッパから離れ、ハワイ(太平洋プレート)は西に6.4cm/yr動いているそうだ。

世界の人口は 人増え...

米国通商(United States Department of Commerce)の http://www.census.gov/cgi-bin/ipc/pcwe によると、世界の人口は年間76,987,204人増加しているという。一秒あたり2.4人の計算。

個の星がその生涯を終え...

「ドキュメント超新星爆発」(野本陽代著/岩波書店)によると、一つの銀河系で、50年に一度超新星が爆発しているそうだ。銀河系は全宇宙に1250億あると言われている。これを単純に計算すると、全宇宙で一秒に79個の星が消えていることになる。

世界の平均気温は 度上昇し...

世界気象機関 (WMO: http://www.wmo.ch/ )の資料を参照。http://www.tabisland.ne.jp/future/nature/warm01.htm によると、世界の平均温度はこの40年間で、約0.5度上昇しているという。

台の冷蔵庫が生産され...

「世界国勢図絵・第10版1999/2000」(国勢社)によると、世界の年間生産数は 60,684,000台(1996)。一秒あたり1.9台の計算となる。ちなみにテレビは年間 137,141,000台(4.3台/sec_1996)。洗濯機は49,463,000台(1.5台/sec_1996)。テレビの生産量が、人類の出産数を超えている...。

人の人が飢えで亡くなり...

The Hunger Site ( http://www.thehungersite.com/cgi-bin/WebObjects/HungerSite) によると、毎秒0.3人が餓死しているという。その75%は5才以下の子供だそうだ。

太陽から吹いてきた 兆個ものニュートリノがあなたの身体を突き抜け....

ニュートリノは、まだ十分に性質が解明されていない素粒子。高エネルギー加速器研究機構(KEK http://ccwww.kek.jp/public/topics/k2k/k2k-1.html )によると、私たちのカラダを1秒間に約10兆個もの、太陽の水素核融合反応によって生成され放射されたニュートリノが突き抜けているという。素粒子のスケールで見れば、 私たちのカラダはスッカスカの大空間なのだろう。

アルプス山脈は mm隆起し...

WWWを探し http://homepage.boku.ac.at/h9440283/eindex.htm に出会った。メールで質問してみたところ、「正確な数値は定かでないが、中央部で年間1〜2mm隆起していると思う」との返事をいただく。ほとんど隆起していないエリアもあるとのこと。余談だが、ヒマラヤ山脈は年間4mmほど隆起しているそうだ。
http://www.platetectonics.com/ や、
http://pubs.usgs.gov/publications/text/dynamic.html も面白い。

人の国籍を持たない子供たちが生まれ...

国家から国籍を与えられないまま生きている人々が、無数に存在する。ロマ(ジプシー)のような人々とはまた別に、第二次世界大戦や連邦国家の解体、民族意識の高まりなどをきっかけに、世界各地で増加しているようだ。その定義は困難を極めるが、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の1998年統計(UNHCR: http://www.unhcr.ch/statist/98oview/intro.htm )を見る限り、1,357,810人に近い無国籍者の存在が想定できる。そして彼らの子供達は、 生まれながら国籍を持たず、その国から出ることも公共衛生・教育などのサービスを受けることもできない。先の数字にヨーロッパのロマの想定値約8,000,000人(「世界難民 白書1997/98」UNHCR)を足し、世界全域の普通出生率22.6%(imidas'99より)をか けると、年間の無国籍新生児数は2,114,865人となる。むろんこれは、推測とさえ言えないほど曖昧な数字だ。

宇宙空間から tonの塵が落ちてきて...

「比較大図鑑("Incredible Comparisons" by Russell Ash)」によると、宇宙から地上に落ちてくる小惑星のかけらは隕石に、彗星の塵は流れ星になる。しかしさらに細かい塵は、大気圏で燃え尽きずそのまま地表に落ちており、その総量は年間4万トンにものぼるとのこと。あたり前の話だけど、宇宙空間と地上空間はつながっている。

種類の言語が地上から消滅し...

世界には6760に及ぶ言語があるが、人類の96%はその中の269語(4%)に集中しているという。そして残りの6491言語のうち、90〜95%は100年以内に消失するかもしれないと予測されているようだ。単純に計算すると、一年間に62の言語が消滅していくことになる。WWW上には、 http://www.sal.tohoku.ac.jp/~gothit/diversity.html など、危機言語に関するページが無数のあった。

地球は太陽のまわりを km飛んでいる...

「ビジュアルディクショナリー・宇宙("Universe"/ A Dorling Kindersley Book)」によると、地球の軌道速度は29.79km/秒。センソリウムの "Star Place" もどうぞ。

地表を駆け抜ける昼と夜の境目はここまで移動した...

地球の赤道円周は約40,000km。日影線は一時間あたり約1,700km、秒間約460mの速度で地表を横切っている。(夏至・冬至の赤道付近での数値)

あなたはおそらくこれくらいの空気を吸いました...

「比較大図鑑("Incredible Comparisons" by Russell Ash)」によると、「人間は1分間に約15回呼吸している。1回の呼吸で平均500平方cmの空気を吸ったり吐いたりする。人間の一生を約75年とすると、約30万平方mの空気を呼吸することになる。」 とある。むろん性差や年齢差によっても、多少異なるだろう。



※上記二項目は、プリントされるレシートに、グラフィックとして描かれるものです。
※こうしたデータの調査は、発見に満ちた作業でした。インターネットにも大きく助けられた。中には曖昧なデータもあります。より正確なデータをご存じの方はぜひ教えてください。 mailto:zeit@sensorium.org
インスタレーション・スタッフ:

岩政隆一
上田壮一
トム・ヴィンセント
島田卓也
西村佳哲
東泉一郎
パメラ・三木


ウェブ・スタッフ:

トム・ヴィンセント
西村佳哲
春木祐美子
パメラ・三木


Thanks to:

阿部知彦
粟野ユミト
小崎哲也
滝沢守生
Arne Bactzsch
Kurt Decker
Christof Kuhn


In collaboration with:

Ars Electronica Center
(Gerfried Stocker, Nina Wenhart, Horst Hötner, Johannes Stelzer, Daniel, Claus Zweythurm)


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