松尾芭蕉(まつおばしょう)

 江戸時代前期の俳人。1644(寛永21)年、伊賀上野に生まれ、十代前半から俳諧をたしなむ。「古池や蛙(かわず)飛こむ水のをと」などの句で「蕉風」と呼ばれる詩体を確立し、一方で連句、とりわけ36句をつらねる歌仙(連歌)を高度に洗練させた。旅をよくし、代表的な俳諧紀行文に『奥の細道』がある。1694(元禄7)年、旅先の大坂で「旅に病(やん)で夢は枯野をかけ廻(めぐ)る」の句を遺して没する。