池澤夏樹  いけざわなつき

 1945年、北海道帯広市生まれ。
 埼玉大学理工学部物理学科を中退後、ギリシアに3年近く暮らす。ギリシアの詩や現代アメリカ文学を翻訳するかたわら、78年の『塩の道』(書肆山田)などの詩集を発表。一方で小説やエッセイも執筆し、88年に『スティル・ライフ』(中央公論社)で芥川賞を、92年には『母なる自然のおっぱい』(新潮社)で読売文学賞を受賞した。
 読書と旅と自然を愛し、現在は沖縄に在住。硬質かつ明晰な文体で書かれた『マリコ/マリキータ』(文藝春秋)、『マシアス・ギリの失脚』(新潮社)などの小説のほか、その文学観を『ブッキッシュな世界像』(白水社)や『読書癖』(1・2 みすず書房)などの評論集に、自然観と宇宙観を『南鳥島特別航路』(日本交通公社/新潮文庫)や『楽しい終末』(文藝春秋)などのエッセイにうかがうことができる。




Bruce Osborn(ブルース・オズボーン)

 1950年、ロサンゼルス生まれ。写真家、ムービー・カメラマン、クリエイティブ・ディレクター。
 University of Pacificで現代美術を、Art Center College of Designで写真を専攻し、Phonograph Record Magazineのチーフ・フォトエディターを経てフリーランスとなる。80年、来日。以後、東京を拠点として、総合的なクリエイターとしての活動を開始する。
 多くの広告写真、コマーシャル・フィルムを手がける一方、『I Love Lucy』『Burning Desire』『親子』『Biography』『Flying Objects』など、数々のアーティスティックな写真シリーズを撮り続ける。また、カナダや米国のTV番組制作にディレクターとして参加し、現在は『親子』のCD-ROMを制作中。著書・写真集に『都市の遊び方』(如月小春氏と共著・新潮文庫)、『親子』(デルボ出版局)などがある。